2011/02/13

SLiMはXDMCP未対応

紆余曲折あったSLiM環境も、近頃は落ち着いて運用出来ている。
ただ、「XDMCPが利用出来ない」。
この一点のお陰で、関連技術を色々試すハメになった。
よくある手法としては、

  1. XDMCP
  2. Xnest ( Xephyr 含む )
  3. SSH X11 Port Frowarding
  4. vnc
  5. Freenx
  6. TeamViewer
といったところ。
以下、試験結果。

1. XDMCP
論外。SLiMは対応していないので...恐らく画面応答速度は、Xnestと同じか?

2. Xnest ( Xephry )
Xnestは、画面応答速度が使い物にならないレベルだった。
生XWindow流してるだけに、当然の結果。
ただ、何処かでなんぞライブラリを導入することで応答速度を改善できるといった情報を見付けたものの、失念。
Xephryは、起動すら出来なかった。
KDE寄りのようだし、調査に時間がかかりそうだった。


3. SSH X11 Port Frowarding
古来より使われている手法なだけに、それなりの応答速度と実行結果だった。
パネル統合処理等も効くので、Thunderbirdでは「MinimizeToTray」によるタスクトレイ格納が出来た。
ただ、所詮は生XWindow流してるだけに、平時は我慢できるものの、緊急時は到底使えないレベル。
それに、緊急時こそ複数のアプリを即座に立ち上げたいものなので、微妙。
自分が利用する全てのGUIアプリのコマンド名を覚えている人なんているのだろうか。

4. vnc
リモートデスクトップ用なだけに、良好な結果だった。
ただ、常用する訳ではないのでx11vncを試した。
単純に、

x11vnc

と実行するだけで稼働した。※1

クライアントは、tsclientを試してみたものの、
詳細なvcnオプションをxtightvncviewerに渡せないようなので、

xtightvncviewer -compresslevel 9 -quality 9 -x11cursor -nocursorshape -encodings Tight xxx.xxx.xxx.xxx


等とコマンド実行した。
ようやく、及第点といったところ。

5. Freenx
マシンリプレイス以前に利用していた。
そこそこの評価だったものの、
現状のデスクトップ関連スタックとの相性が悪いのか、デスクトップやパネル等の個別アプリ毎に
ロカールマシン側でウィンドウが生成されてしまって使い物にならなかった。

6. TeamViewer
非商用利用が前提なものの、番外として試した。
応答速度は、Xnestと同程度。
C/Sマルチプラットフォームを謳っているものの、

  • 上下位バージョン互換性が悪い
  • 認証とはいえ、必ずサービス提供企業のサーバーを経由している
  • プロプラなだけに、色々と胡散臭いところがある
  • プログラムがwineで実行されるため、管理系GUIが崩れる
といった点から、常用には不向き。
ただし、クライアントへのボランティアでセキュリティポリシーが許せば、
採用を検討しても良さそう。
採用する際は、IDホワイトリストとパスワード認証は必須。


結論
複数sshセッション張って、x11vncとコンソール。
そもそも、vncなんて使わなくてもいい程度の緊急時対応で済むことが一番簡単なんだけど...
尚、当然ながら、全ての操作はSSHプロキシー( ssh + tsocks )を経由した。

※1 x11vncは、デフォルトはパスワード認証がないので、常用する場合は、別途関連設定が必要。

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